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福興会議

福興会議4期について

2015年05月05日

福興会議

  • @miyamototo とんがりビル3Fのブックシェルターも、今日が最終日。台風が迫る&安倍政権を問う選挙投票日という状況に、妙にマッチしていなくもない。 昼過ぎからは鶴岡真弓さんをお招きし、ケルトと縄文の共通項を探る勉強会をKUGURUにて開講。… https://t.co/DxuEB08fn9
    2017.10.21
  • @miyamototo 次女をバスケの遠征に送り出してから投票所へ。山形市役所の期日前投票は長蛇の列で諦めたけど、当日朝は5分で投票終了。車中のNHKラジオで読み上げられた市民の投稿「子供たち・若者たちの未来に雨が降らないように、傘をさして投票にいきまし… https://t.co/FCLpa2fhPB
    2017.10.21
  • @miyamototo 今夜のとんがりビルは、田園調布「PATE屋」林のり子さんをお招きして、プナ帯の勉強会。企画はアトツギ編集室。いい雰囲気です。https://t.co/U995W9yemy https://t.co/jaFZgdQL6J
    2017.10.20
  • @miyamototo 山形銀行本店前で真室川物産市。栗の花の蜂蜜を購入する。パッケージはakaoni。夕方からパテ屋・林のり子さんをお招きしてブナ林勉強会。→ https://t.co/U995W9yemy (受付終了) https://t.co/3DZ03j8yVi
    2017.10.20
  • @miyamototo 昨年亡くなられたスガノサカエさんの絶筆をまとめた本を出版します。処方箋の裏などに描かれた251枚のドローイング。11月13日〜19日、銀座の森岡書店で出版記念展も。 https://t.co/9uaiBkkU66
    2017.10.18

福興会議

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990-9530 Japan

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DESIGN:Takuya Hirano

福興会議

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報告:スマイルエンジン+日曜奉仕団(6/29)

報告:阿部佳菜子(日本画コース2年/福興会議3期生)

今回は震災以来山形からの災害ボランティア支援を続けている「日曜奉仕団」のボランティアバスに、4人の福興会議メンバーが参加させていただきました。場所は昨年12月にも訪れた陸前高田市。活動を予定していましたが、朝から降り続く雨を心配しながら陸前高田に着いてみると、ボランティアセンターから作業中止の指示が出ていました。

日曜奉仕団は震災後から3年間継続して被災地に足を運び続けていらっしゃいますが、作業中止は初めてだと、代表の早坂さんも驚いていました。意気込みもあったので作業できなかったのは残念でしたが、早坂さんが、以前日曜奉仕団で作業をした場所を中心に案内して下さいました。そのため学び多い時間を過ごすことが出来たと感じます。

陸前高田3

私は日曜奉仕団として陸前高田を訪れるのは2度目で、昨年12月に行った時と比べ、スーパーがオープンしていたり、今年から再開した田んぼがあったりと、人の住む町としての力強い前進が感じられました。しかし、かさ上げ工事の進む中心平野部はまだ人は住めません。ボランティアセンターや観光のための施設、震災遺構、かさ上げ用の工事施設の存在感が大きく、人の生活が感じられない中で、休日当番医を知らせる防災無線が反響しているのが印象的でした。

 

日曜奉仕団の皆さんが以前整備した場所を、早坂さんにバスで案内していただいた事は、ボランティアの意味について、改めて考える機会となりました。ある作業場所は現在畑に活用されていて、当時参加されていた方々は感慨深げでした。活動が人の生活を作る一部になっているというのは、ボランティアをする身としてはとてもうれしいことで、原動力にもなるのだと思います。一方、ある場所では多くのボランティア団体が活動し、心を込めて作ったものを提供していましたが、現在その活用に困ってしまっている状況も見られます。

ボランティアで作業をしてからのその後やりっぱなしではなく、誰がどのようにしてその場所を維持していくのか、よく思案して活動することが大切だと学びました。

 2陸前高田

今回陸前高田に行くのが2度目で、町全体を見回す余裕もできたからか、気付きもありました。

それは、この地域の方々は震災を後世に伝えたいという気持ちが強いのではないかという事です。「奇跡の一本松」や、4回まで水に浸かった「雇用推進住宅」、「道の駅道の駅高田松原TAPIC45」など、少しバスで移動する距離の間に、震災後守られてきたものが目に見える形で点在しているのです。震災遺構として残すと決定している4つの施設以外にも、オリジナルのモニュメントではないかと感じるものが数多くありました。

町は生活の温度に乏しく、かさ上げ工事用の巨大なベルトコンベアが未来都市のように無機質な空気を漂わせていますが、一方で人の愛着と明確な意志も伝わってきました。「確かに血は通っているんだ」とも感じる1日でした。

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 黄色い旗

 途中、三陸道の工事現場や、BRTの駅を見かけました。交通の関係で支援は岩手県の手前で途切れがちになってしまうということでしたが、これからはもっと足を運びやすい場所になるのかと思います。震災遺構や被災地の観光化には様々な議論があります。しかし私は、三陸道が開通したら家族と陸前高田に行きたいと考えています。早坂さんからお聞きしたことや自分が感じたことを話しながら、遺構に手を合わせて、お土産に美味しい「おつまみ昆布」を買う。ボランティアではないけれど、“伝える”を考えて訪問することがあってもいいと感じます。そういう、人の気持ちを魅力にする復興のあり方を垣間見た一日となりました。

陸前高田4

 

Volunteer

卒業を前に、石巻へ(3/19)

【報告:美術科日本画コース4年 清水紗和子】

 東北芸術工科大学の卒業式を間近に控え、卒業する3人と新4年生で石巻に行ってきました。個人的な活動ではありますが、スマイルエンジン山形で瓦礫撤去などのボランティア活動をおこなった場所を再び訪ねました。改めて見た石巻の風景を報告したいと思います。

 当時、石巻でニーズの紹介などたいへんお世話になったNPO『チーム神戸』代表の金田真須美さんに案内していただき、石巻市湊地区と渡波地区、そして女川町をまわりました。側溝の掃除や家財の整理などで活動した湊地区の住宅地。仮設のテントで再開した石巻漁港や地域の人が始めたNPOの拠点と慰霊碑。石巻が一望できる牧山の高台。女川復興商店街では、六本木アートナイト2012で、私たちが東京の人々と徹夜で組立てたベンチを、今でも使っていただいていました。

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 なかには震災後からほとんど変わらない風景もあり、厳しい現状も感じます。しかしながら、校庭の瓦礫撤去をおこなった湊小学校が、4月から再開するということも知り、微力ではありますが、お手伝いした場所の大きな変化に、嬉しさがこみあげてきました。

  私はしばらく、石巻をゆっくり見る機会をなかなかもてませんでした。今回、仲間たちと支援活動をおこなった被災現場だけでなく、どんどん変わっていく石巻の風景に出会うことができ、「動くこと」の大切さを改めて感じました。
 震災後、福興会議の活動や、山形での学生生活を通して、自分自身の変化がありました。社会に出て、さらに変わっていく自分がいると思います。そのときに少しでも良い方に変わっていきたい、そしてその成長を東北に繋げていきたいです。

 卒業後、私は東北を離れますが、ここで出会えた仲間を大切にし、感謝の気持ちを持って東北に関わり続けて行こう、改めてそう思えた一日でした。

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Volunteer

design: spoken words project

KISS THE HEART #3〈こども芸術の家〉ワークショップをサポートしました。

 株式会社三越伊勢丹が主催する「KISS THE HEART 東日本復興支援 アート&チャリティプログラム」では、チャリティオークションの落札金を、東北芸術工科大学の「こども芸術の家」プロジェクトに寄付し、被災地や避難先で暮らす子どもたちへの教育支援に役立てています。3年目3回目となる「KISS THE HEART #3」では、特別プログラムとして、銀座三越9Fテラスコートを会場に、「こども芸術の家」の活動に参加する2名のアーティストのワークショップを実施しました。福興会議では、大津悠美子、佐藤亨、小松大知が4日間にわたって活動をサポートしました。以下、メンバーによる報告を掲載します。
※小松大知の報告はTRSOサイトにて掲載予定

spoken words projectと、布に遊ぶ】2月8日(土)・9日(日)
報告:大津悠美子(福興会議1期/企画構想学科3年)
 45年ぶりの記録的大雪から一夜明け、晴れ間が差したW.S. 2日目。あたり一面の雪景色に、東北にいる感覚を覚えた朝でした。11:00開始に向け、挨拶を交わし、準備に取り掛かりました。昨日のワークショップで、床についたインクも、布に刷られた色とりどりの模様も、どれも思い出の着彩でした。

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 足元の悪いなかでしたが、かっきり11:00にワークショップ2日目がスタート。先生のお話に真剣に耳を傾けるこどもたち。3年前に起こった震災のこと。福島の今と、これからのこと。東北に住むわたしたち、東京に住むみんな。こどもたちの先生を見つめる真っ直ぐで真摯な眼差しは、未来を見据えているようにも感じました。時間と距離を越えてつながる、この場所。わたしもこの3年に思いを寄せた時間でした。
 参加者のお母さんから、「これからできる布が、福島のこどもたちの手ぬぐいになるって素敵ですね。支援につながるって思うとなんだかすごく嬉しいです。」と声を掛けられました。その言葉の温かみを感じながら、さっそく、型と色を選びました。大小たくさんの型・色鮮やかなインク。自分の、家族のカタチを選び出す子供たちの姿に、夢中になることの大切さを深く教わりました。

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 コツを覚えてからは、「次はこっち!この色!この形!」。次から次へと布にプリントが増えていきます。そして、彩り豊かな“手ぬぐい”へと変化していきました。自分が刷ったプリントも、数分後には、誰かのプリントと重なって“合作”の布に。家族間はもちろん、家族同士のコミュニケーションも生まれ、素敵な手ぬぐいが完成しました。
 来年の夏に思いを馳せ、刷られるたくさんの布。そこには、「夏には思いっきり汗をかいて遊んでほしい。」というみんなの想いが込められているようでした。さまざまに色や形に加え、それぞれ感情も重なり合うこの空間は、自然と笑顔にあふれていました。

 まだ会ったことのない、福島のお友達に届けられる布。自分でつくって、プレゼントしたこと。お母さんお父さんと協力して刷った、家族の布。大人になってからこの布を見返して、さまざまな想いを巡らせてほしいなと思いました。そして、未来に向けてのアクション・そのとき抱いた気持ちを忘れず大切に、心に持ち続けてほしいなと強く思いました。わたしも東京での出会いと時間を大事に、この日抱いた気持ち・福興への歩みを忘れずに、また一歩、進んでいきたいです。

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【字の〈動物〉たちを銀座に放つ】2月11日(火・祝)
報告:佐藤亨(福興会議2期/建築・環境デザイン学科2年)
 2月11日銀座三越は、祝日とあってたくさんの人で賑わっていました。その一角で書家の華雪さんを迎え、「字の〈動物〉たちを銀座に放つ」という題のワークショップをおこないました。参加者のこどもは漢字をまだ習っていない低学年の小学生、書道教室に通っている高学年の小学生など、さまざまなこどもたちが個性ある字の動物たちを会場いっぱいに書いてくれていました。

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 漢字の成り立ちを象形文字から見ていくことからはじまり、現在の漢字がどの部分が顔で、足、手なのか、華雪さんによるデモンストレーションを息をのんで見つめる子どもたち。私たちはそれぞれ担当の家族と一緒に、どの「動物」を書きたいか、その「動物」はどんな大きさなのか、どんなところにいて、何をしているのかなどイメージを膨らませから、筆に墨をつけて練習を重ねていきます。

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 初めて漢字を書く子には、書き順を教えることからですが、一度覚えたら子どもたちは動物になった気持ちになって、全身で踊るようにして無心で筆を走らせます。新聞紙や和紙の上で、文字の「動物」たちは、草原を走っていたり、たらふく食べて寝そべっていたり、蒔かれた豆をついばんでいたりと、それぞれの物語を表現していました。途中、何度か書く筆をとめて、みんなで見せあいっこをして、自分が何を表したいのか、発表もしました。
 小さな子どもたちが、大きな和紙にも躊躇せず、直線と曲線を組み合わせて堂々と書いている姿に、鳥肌が立ちました。私たちも感動しましたが、一番驚いていたのは親御さんだったと思います。短い時間でしたが、このようなイマジネーション豊かな体験を親子で共有することは、まだ小さな子どもたちの未来にとって大切だし必要な経験だと思いました。


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華雪さんを囲んで、スタッフの集合写真。福興会議メンバーと三越伊勢丹CSR事業部のみなさん。

Volunteer

12/15 スマイルエンジン+日曜奉仕団 活動報告

スマイルエンジン+日曜奉仕団 |12/15
報告:高橋悠眞(福興会議1期生・スマイルエンジン+代表/工芸コース3年)

今回は山形からの災害ボランティア支援を続けている「日曜奉仕団」さんのボランティアバスに参加させていただきました。スマイルエンジンでは初めてとなる陸前高田での活動です。山形では連日雪が積もり一面雪化粧となりました。朝5時に大型バスで出発し、道中も吹雪のため現地での活動が危ぶまれましたが、天候には恵まれ3時間以上かけて無事に到着することができました。
活動場所となった岩手県陸前高田市古河沼地区は海岸沿いにあり2年間立ち入りを禁止されていた場所です。この度防潮堤工事が始まるのを機に砂を掘り返してみたところ、多数の遺骨と想い出の品が発見されました。陸前高田市だけでも215名の方が以前行方不明のままです。そのため今回の作業内容は砂をスコップで掘り起こし、地道にふるいにかけ遺骨と遺留品の捜索でした。7万本あった防風林も流され、浜風が非常に強く寒さと戦いながらも必死に活動しました。
活動後は日曜奉仕団代表の早坂さんの厚意によりスタディーツアーとして「奇跡の一本松」や「復興屋台村・気仙沼横丁」など現地の違った側面を学ばせていただきました。作業だけではなく観光や物産に時間とお金を使うのは良い機会だと思います。
今回の活動は2011年5月に初めて被災地を訪れたような、初心を思い出す現場でした。通い続けてきた石巻とは違い、未だに復興より復旧に多くの人手を必要としています。震災から2年9ヶ月、被災地によって歩みや抱えている問題は様々でした。今年の活動は今回で最後ですが無事に終えることができました。来年も微力ながらですがお手伝いさせていただきたいと思います。初心を思い出す回ということもあり福興会議1年生の感想も掲載させていただきます。

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高橋仁菜(福興会議3期生/グラフィックデザイン学科1年)
 ひとつひとつの作業自体はとても地味だったかもしれない。けれど、 このふるい一杯に、誰かの愛する人の手がかりになるものがあるかもしれないと思うと、これほど重いものもないと思った。慎重に、大切にこなしていった。休憩中、いろんな方々とお話ができた。東京や神奈川からボランティアに来ている方もいた。みんなそれぞれの土地で生きて、それぞれのやり方でそれぞれの 考えを持ちながらこの震災に向き合っているのだと感じた。
早坂さん(日曜奉仕団代表)は私たちによく震災前のこと、そして震災当日のこと、現在のことを話してくださった。 ニュースや新聞で知っていたはずだけれども、実際に無くなったものや壊れたもの、津波の高さなどを体感すると本当にゾッとした。早坂さんのお話に相づちを 打つ以外何も言葉が出てこなかった。  
作業をしているとき風が冷たくて痛いくらいに寒かったのだが、震災当時野外で一晩も二晩も過ごした方々の凍えた身体や心について考えた。それを少しばか り体感したからといってどう、という訳ではないが、体験できて、考えることができて本当によかった。忘れたくないと思う。

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阿部佳菜子(福興会議3期生/日本画コース学科1年)

今回は古川沼での遺骨や遺品を探す作業でしたが、結局私はそれらしいものを見つけられませんでした。後ろ髪を引かれる気持ちで古川沼を後にしましたが、まだまだ多くのボランティアが必要なんだと再確認する一日でした。作業の後に街を見回し、そこから見える風景のあちこちで、多くの人が亡くなった経緯をお話ししていた時の展望が忘れられません。「ずっと関われずごめんなさい、これからお手伝いさせてください。」という思いで慰霊台に手を合わせました。

伊藤ゆり(福興会議3期生/建築環境デザイン学科1年)

私は今回の活動ではじめて陸前高田に訪れました。陸前高田は石巻などの被災地に比べて関東や関東から遠く、ボランティアの入るタイミングが他地域よりも遅れてしまっていたそうです。確かに、陸前高田にはまだ更地が多く復興のスピードが速いとは言えません。しかし陸前高田は一本松の復元や浸水した道の駅など、震災の傷跡を後世に残そうという動きがどこの地域よりも強いように感じました。今回の活動を通して、復興には順番があってそれが町ごとに違っているのではないかと考えました。陸前高田は視覚的な復興は急がず、人が長く安全に暮らしてくための復興を考える段階にもうすでに入っていたのではと思いました。

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Volunteer

京都造形芸術大のみなさんと、蛤浜に寄付するベンチを組立てました。

姉妹校の京都造形芸術大学芸術学部通信教育部のみなさんから、「震災について考えるワークショップを」と依頼を受け、2012年3月に「六本木アートナイト2012」で実施したベンチづくりのワークショップ(BIVOUAC FOR TOHOKU/ビバーク・フォー・トーホク)の縮小版を、11/16、やまがた藝術学舎でおこないました。ベンチの組み立てキットは、六本木と同じく「石巻工房」さんから購入させていただきました。今回のサポートは、佐藤(彩)、大津、今井、梅原、高橋(麻)の5名に加え、頼もしい助っ人として、石巻工房でインターン経験のある藤原友美さんもボランティアで参加してくれました。

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ワークショップでは、福興会議やTRSOの活動をスライドで簡単にご紹介したあと、実際に被災地域に寄付するベンチを、その場にいる全員で、協力して組立てました。京都造形大のみなさんは、学生といっても通信過程なので、年齢や職業もさまざま。お住まいの地域も北海道から岡山県まで、ほんとうにさまざまでした。そのため、震災の体感や、復興支援への距離感にも幅があります。いざ「震災について語る」となると、身構えて固くなってしまうものですが、作業をともにするなかで緊張がほぐれていきました。
2グループに分かれ、2時間で合計6台のベンチを組立てました。簡単なDIYではありますが、ベンチという具体的な成果物があるので、達成感も共有できます。つくったベンチを寄付する、牡鹿半島蛤浜のことについても、手を動かしながらお伝えしました。

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作業後は、組立てたベンチに座り、お茶を飲みながら、震災時のことや、ワークショップに参加された動機などについて、グループごとに輪になってお話しました。定年後に湘南で悠々自適な生活をおくってらっしゃる壮年の男性は、作業時は快活にリードしてくださったのに、震災の話になると突然、声を詰まらせて涙を流されました。
また、震災後にご主人を病気で亡くされた東京から参加した方は、家族を失った被災地の方の想いに共感しつつも、なかなか(心情的に)怖くて東北に来れなかったのを「いい機会をいただいたと思って、思い切って参加しました。新幹線の車窓をみながら、いろいろと、気持ちを整理することができました」と気丈にお話してくださいました。
被災地との「物理的な距離」ではなく「心の距離」が、また、震災についてアクションを起こす「それぞれのタイミング」があるのだと、改めて考えさせられました。

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裏面に、参加者全員が応援メッセージを書き込んだ6台のベンチは、12/7に、TRSOスタッフの須藤さんが、いつもお世話になっている石巻市牡鹿半島蛤浜の「カフェはまぐり堂」に、お届けしてきました。このベンチは屋外でも使用できるので、仲間たちとキャンプ場をつくる計画を進めているオーナーの亀山さん(左)は、とても喜んでくださいました。蛤浜・牡鹿半島の復興に向けた挑戦に、6台のベンチは、ささやかながらきっと役だってくれると思います。
そして、ワークショップに参加されたみなさんが、いつの日か、それぞれのタイミングで、ベンチとの再会のために、美しい蛤浜を訪ねてくださればいいなと思っています。京都造形大学通信教育部のみなさん、ありがとうございました。

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