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福興会議

福興会議4期について

2015年05月05日

福興会議

  • @miyamototo そして僕は昨日からタイ北部の古都チェンマイにいます。川村亘平斎さんと、さまざまな事情で親から離れてくらす子供たちのためのホーム「バーンロムサイ」で影絵の上演。写真家の志鎌康平さんも取材旅行中のスリランカから合流。今夜、この幕で演じ… https://t.co/Y7MkUfzuzl
    2017.12.17
  • @miyamototo とんがりビルで開催中「畏敬と工芸」。初日の解説トークリレーは展示空間の四方をぐるりと聴客が囲むスタイルで実施。森岡督行さんのナビゲートで引き出された、それぞれの「畏敬と工芸」めぐる自分語り、聞きごたえがありました解説トークに参加で… https://t.co/a8XmVk3eUx
    2017.12.17
  • @miyamototo 始発の新幹線に乗り、東京とんぼ返りでミロコマチコさんと打ち合わせ。明日が展覧会オープンだというのに、1.5時間の打ち合わせのために往復6時間。だけど、同じように山形まで会いに来てくれる人もいる。その1.5時間で、数年先までが、いや… https://t.co/iRv0ygeCB3
    2017.12.14
  • @miyamototo とんがりビルで「畏敬と工芸」設営スタート。真室川から山神人形が到着。展示台は白ではなく、あえて蛇の目と籠目の文様を刷りました。明日の夜、研究会メンバーみんなで展示を完成させます。 https://t.co/L75Xmlag2j https://t.co/cOICsQp2c3
    2017.12.13
  • @miyamototo 新年の宮本企画1本目は山形県東根市出身の版画家ながさわたかひろ氏の個展。展示会場にながさわさんが常駐し、1日1枚「オレ新聞」を発行・掲示します。お楽しみに!|ながさわたかひろ滞在制作展「オレ新聞」1/13〜2/12 東根市公益文化… https://t.co/TKR3BvpP6m
    2017.12.12

福興会議

[お問い合わせ]

東北芸術工科大学 宮本武典研究室

〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5

3-4-5 Kami-Sakurada Yamagata

990-9530 Japan

Miyamoto lab.,Tohoku University of Art & Design

miyamoto@aga.tuad.ac.jp

© Miyamoto Lab. All Rights Reserved

DESIGN:Takuya Hirano

福興会議

News

「シビックプライド会議・石巻」をサポートしました。

報告:小松大知(福興会議2期生/プロダクトデザイン学科 4年)

6月13日に行われた「第1回シビックプライド会議・石巻」に、福興会議のメンバーと芸工大、東北大の学生8名が学生ファシリテーターとして参加しました。この会議は、石巻で様々な立場で活動されている方たちとともに、シビックプライドの視点を含めた「石巻の新たなお土産」を考え、実際の製品化までを目標としています。現地の人と外の人が一緒になって、どちらからも愛される(誇れる)、石巻ならではのお土産とは何かを考えていきます。初回は学生ファシリテーターが進行役と、会話の中で出たアイデアのビジュアル化を担当しました。今後も、シビックプライド会議に参加していきます。
以下、シビックプライド会議に参加した学生4名の報告です。 

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報告:是恒さくら

東北芸術工科大学大学院/修士課程デザイン工学専攻地域デザイン領域1年

シビックプライド会議・石巻に参加し、石巻で生活する様々な職種の参加者の方々から、現在の石巻での暮らしのことや、参加者それぞれが携わる事業についてお聞きする中で、印象に残ったことがありました。東日本大震災後の石巻には、他の土地から移住する人が増えた、ということです。
震災直後の石巻を応援するため、他の土地からやってきて、現在も生活している方も、一定の期間が過ぎた後、石巻を離れていった方もいるのでしょう。移住してきた人達が始めた新たな事業が成功している例もあり、震災以前の石巻には無かったものが、今では「石巻のもの」として知られるようにもなっています。
そんな石巻で考える、新たなおみやげ作り。おみやげとは、自分が欲しいものであり、誰かにあげたいものでもあります。昔から石巻に住み続けてきた人も、新たに移住してきた人も一緒になって、石巻の魅力に形をもたらし、大切なおみやげを作っていく作業の今後が楽しみです。

 

 報告: 知哉東北大学/文学部4年

「石巻に縁もゆかりもないけど大丈夫かな。」シビックプライド・石巻のお話をいただいたときは、まずそのような考えが浮かんだ。しかし同時に、大学進学後に感じた、故郷を離れることで知る故郷の良さがあるという感覚を思い出した。
当日は自分のような「よそ者」の視点を媒介とすることで、地元について新たな視点を見つけられるお手伝いをしようという気持ちで臨んだ。グループに集まった石巻出身の方々が語る「地元あるある」トーク、その一つ一つが部外者視点には新鮮で、掘り下げていけばいくほど驚きが生まれた。「えっ、他ではそうじゃないの?」といった習慣をいくつも発見できた。
地元に住む人たちが、自主的によそ者の視点を呼び込み地元の価値を再認する場を作ることには大きな意義があることだと感じた。あとはその価値を自らの誇りとして世の中にどう売り出していくのか、というステップを見てみたい。

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報告:高木しず花

東北芸術工科大学大学院/修士課程デザイン工学専攻地域デザイン領域1年

耳慣れない「シビックプライド」という言葉と、初めて訪れる石巻に不安を抱えての参加となりました。加えて、長野県出身の私は海や浜の文化を全く知りません。
そんな私に地元の方々は、石巻を「教える」でも「理解させる」でもなく、何気なくぽろぽろと魅力を体感させてくださいました。会話やエピソード、地元で当たり前となっていることが全て新鮮で、しかし、石巻の方々の暮らしが良く見えたため、まるで自分のことのように思えました。自分も「石巻」という土地を汲んだつもりでアイディアを出しますが、もちろん少しずれた意見になってしまいます。そんなアイディアも否定されることなく、地元の方々がしっかり受け取ってくださり、会議で揉まれると石巻色になって返ってきます。
お話の中で『歴史を残せなかった街』という言葉がありましたが、お土産を考える中で、たくさんの方々に歴史が分散され残っていることが分かりました。そして、参加者全員の共通の記憶が詰まったお土産になるのでは、と想像しています。

 

 報告:岩井巽(東北芸術工科大学/プロダクトデザイン学科 4年) 
「シビックプライド」という言葉は日本ではあまり耳にせず、ワークショップ前日まで、自分なりに調べていました。結局のところこの言葉の”肝”となる部分を掴めないまま当日を迎えてしまったのですが、イベントを進めながら理解できた点がいくつもありました。その中でも「シビックプライド」と対極にある言葉として、国や市町村の「マスタープラン」という言葉があるという点が一番面白いと感じました。
大きな組織がデータを集め、打算的に「こういうものがウケるだろう」というように売り出していくのではなく、個人が出した意見を尊重し、積極的に採用していく姿勢がシビックプライド的な考え方であるということ。私は石巻を訪れるのはほぼ始めてで、シビックプライドについても理解が浅く、市民の皆さんの意見を「それ面白いですね」と聞いているだけでした。しかし振り返ってみれば、予備知識が無いことが、会議が打算的になることを防ぎ、かなりエッジの効いたアイデアが出たと感じています。また、企画段階で人と人が繋がれるところもシビックプライドの良い点です。このままアイデアの実現に向けて協力していきたいです。

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News

福興会議4期について

福興会議|FUKUKOU KAIGI
http://fukukou.tuad.ac.jp/about

東日本大震災で被災した地域の教育支援や、東北各地の地域振興のためのアートプロジェクトに取り組んでいます。 2011年「東北芸術工科大学学長奨励賞(団体の部)」受賞、2012年にボランティアバス「スマイルエンジン山形」が山形大学(結城前学長)より公式顕彰、2013年「国際ソロプチミスト山形〈シグマ・ソサエティ・クラブ〉」に認証。現在、週1回の定例会をおこないながら、年間5~7本程度のプロジェクトを学生と教職員で運営しています。 参加希望者は【名前/学年・所属/志望動機】を明記の上、主宰の宮本武典(大学院准教授/キュレーション、アートマネジメント)まで直接メールください。  → miyamoto@aga.tuad.ac.jp

佐藤 亨
梅原 もも子
小松 大知
目黒 有貴子
堤 夏輝
齋藤 綾子
玉手 りか
嶋崎史帆
半澤 青空
奥山 直
宮川 みり
菅原 葵
遠藤百笑

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卒業制作として、ラジオ番組を作りました。(大津悠美子)

報告:大津悠美子(福興会議1期生/企画構想学科4年)

 

1ヶ月遅れた入学式。桜が満開のなか行われた式典。 
4年前の春。複雑な心境で迎えた大学生活のはじまり。 
今でも鮮明に覚えています。 

東日本大震災から、もうすぐ、4年です。 
わたしはこの丸4年の月日を大学で過ごしました。
「復興のために力を注ぎたい」という想いに合わせ、
「将来は番組制作がしたい」という気持ちを持ち、大学に入学しました。
 
4年間の集大成となる卒業制作では、
3.11当日に放送する、震災復興特別番組を制作しました。
「3.11のための、番組を作りたいです。」 
エフエム山形へ番組企画を持ち込み、 
実際に今年の3月11日、お昼の12:00から1時間の放送枠をいただきました。
震災から4年。いま、どんなメッセージを伝えるべきか。模索を繰り返しながら、
提案した企画書をもとに、エフエム山形の方と企画を進行していきました。

わたしが今回、番組のテーマに掲げたのは「いつもの味」でした。
毎日触れるものでありながら、普段の「食」に欠かせない調味料。
毎日の食が変わらず食べ続けられる幸せに、
気付きを加える番組を作りたいと思いました。
見えないけれど、あの日から着実に歩みを重ねている「味」や「企業」。
ラジオという見えないからこそ伝わるメディアの強さを生かし、 
震災の被害を受けた「調味料」づくりに携わる方々に取材へと向かいました。


番組名は、「東北さしすせそ」。
料理のたとえ言葉として使われる「さしすせそ」を軸に、
酒・塩・酢・醤油・味噌を作っている方々、商品のお話をご紹介します。
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(調味料)取材企業/取材した方/場所/紹介商品名

(酒)株式会社 鈴木酒造店/鈴木大介さん/山形県長井市/甦る
福島と山形。2つのふるさとから生まれた、食卓に似合う「お酒」。

(塩)合同会社 顔晴れ塩竈/及川文男さん/宮城県塩竈市/塩竈の藻塩
港町・塩竈の歴史がぎゅっと詰まった、どんな料理にも万能な「塩」。 

(酢)株式会社 山形屋商店/山形政大さん/宮城県石巻市/甘い酢
山形生まれ、石巻育ちの老舗。まろやかな風味が人気を誇る甘い「酢」。

(醤油)株式会社 八木澤商店/河野通洋さん/岩手県陸前高田市/奇跡の醤
努力が積み重なり、奇跡となって生まれた。和食の旨味を支える「醤油」。 

(味噌)株式会社 高砂長寿味噌/高砂光延さん/宮城県東松島市/感謝の味噌
これまでの恩返しを伝える、香り豊かなやさしい「味噌」。 


それぞれ、5人の方に震災当時からこれまでのお話。 
5つの商品についてのお話を伺いました。 

工房が、商品が、津波で流されても、
街に長く根付く味を守るために必死だった毎日。

 

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(写真:卒業制作展2014 展示風景/2015.2.10~15)


取材した方々の言葉には、あの日を想う、未来を考える、
そして何より、従業員や家族への思いやりが込められていました。

福興会議の活動を通して、新しい出会いを繰り返した4年間でした。
変わったことや、変わらずにあるものの有り難み。
出会いの中で気付く「いつも」の大切さに、改めて強く考える時間でした。

放送は、今週水曜日、3月11日。午後12:00からです。
ぜひ、お聞きください。


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■番組概要
番組名:東日本大震災 復興特別番組 「東北さしすせそ」
番組日時:2015.3.11  12:00~12:55
放送局:エフエム山形
    山形 80.4MHz/鶴岡 76.9MHz/新庄 78.2MHz/米沢 77.3MHz
企画構成:東北芸術工科大学 企画構想学科4年 大津悠美子
出演協力:企画構想学科学生(4年:佐藤麻衣/2年:遠田俊介)
制作:エフエム山形・東北芸術工科大学
 

News

2014年度 福興会議卒業生|卒業制作インタビュー

今回、今年の3月に大学をご卒業される福興会議の先輩方3名に、福興会議の1年生、2年生の学生がそれぞれの卒業制作の事をお聞きし、先輩方が考える震災や復興という質問にも丁寧に答えて頂きました。

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 ①取材:高橋悠眞さん(福興会議1期生/美術科 工芸コース4年)

 Q.まず、今回高橋先輩が制作した、卒制のテーマを教えてください。

A.今回の卒制は、「漆という文化をどうやったら残していけるのか」というコンセプトです。自己表現といえば自己表現ですが、あまり自分は関係のない、漆という文化を自分がどう媒介して、どう残せるかという部分が強いです。古くから日本人の食器や家具として使われてきた漆は、とても文脈の長い素材です。そんな文化も未だ若者に手に取ってもらうにはどうしても受け入れ難い作品が多く、その解決の糸口となるような、次世代が手に取りやすい作品を制作しました。

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Q.制作は震災での事と何か繋がっているのでしょうか?

A.それはまた違ってくるんじゃないでしょうか。制作に関しては等身大であり、狙ってやらないことは意識しています。 でも、作品で一番大きく影響したとしたら、初めて被災地で瓦礫の山を見たとき、自分の作品がそこにあったとしたならば、誰かの大切な物であってほしいと思ったことです。何を作っていても地球規模で考えていくと全てゴミになります。それであったら、ゴミならゴミらしく、誰かに愛される物を作りたいと考えています。

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Q.福興会議の後輩に伝えたい事などありますか?

A.伝えたい事はたくさんあります。でもそれは今の3年生が伝えてくれる事だと思っているので。みんなの時間をこの福興会議にいわば投資しているわけだから、その中で自分が良いなと思っているものをしっかりと次に繋いでほしいです。 その次に繋いでいくアクションこそ、私が出来た事だと思っています。福興会議という場所は自分にとっても必要な場所でもありましたが、様々な先輩方がその場所や時間を作ってくれたのだったら、その先輩の考えを後輩に繋いでいくのは自分の責務だと思い、福興会議のスペースを作ってきました。その結果として、後輩たちが考えて出した答えが最善なのかと思います。私が繋いだ物を、後輩たちにまた受け継いでいってもらいたいと思っています。

【インタビュイーからの報告】嶋崎史帆(福興会議4期生/文化財保存修復学科 1年)
漆を使った工芸品の伝統的技術を周知させ後世に伝えるため、作品は等身大の自分で制作しています。といった高橋さんの言葉は文化財修復学科の私と共通する事でした。「美術品の素晴らしさを後世に伝えるにはどのようにしたらいいのだろう。」 その事を高橋さんはクリエイターとして、私はコンサバターと言うだけで、目指すものは一緒でした。それをまた、復興支援に参加していたある経験から「自分が作るモノは愛された過去を持ち自然に朽ちてほしい。」このような考えを持つ高橋さんと話していると、地球、又は宇宙規模で今の自分と向き合っているのだなと感じます。自分の物差しだけではなく広く物事を見ているから出てくる言葉でした。私も高橋さんのように自分が属している学科に「何が必要とされていて、自分はどうすべきなのか。」というぶれない自分の考えを今後の学生生活でより確立していきたいと思います。

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 ②取材:大津悠美子 さん(福興会議1期生/企画構想学科4年)

Q.まずはじめに、大津先輩の卒業制作の内容について教えてください。

A.今回の卒制で、現在東北で作られている5つの調味料とその作り手の方々を紹介する、震災復興のためのラジオ番組を作りました。私は、入学前から震災復興に携わりたいという思いが明確にあり、大学の四年間、震災というキーワードと共に過ごしてきました。社会人となっても、将来ラジオの仕事に携わりたいという思いがあり、それと合わせた企画を何かできないかということで今回の制作に至っています。

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大学生活で復興に携わるうちに3.11の日は「何かに感謝する日」であると数年を通して思いました。そこで私が人々に感謝を促せるようなことは一体何かと考えたとき、毎日のありふれた食事の風景、その中でも味の決めてとなる調味料で震災の今の状況を伝えることができたらなと思い、企画の趣旨を「東北さしすせそ」という番組名とし、東北の調味料を通し震災復興の今を伝える、一言でいえば「いつもの味に感謝する」ラジオ番組を作成しました。

Q.このラジオは来月3/11にFM山形さんで実際に放送予定という事ですが、このラジオを聞いてくださる方に、一番何を伝えたいですか?

A.このラジオを作る際に、震災復興のことを改めて考えました。このラジオをやって一体誰を幸せにできるのか、つまずくことも多々ありましたが、まずはこの紹介する商品を知って頂きたいです。このラジオを聞いて、商品を買ってみたりする事がこのラジオ番組のベストな形だと思っています。

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A.福興会議の後輩に伝えたいことはありますか。

A.復興とは、とても大きな枠の中にあると思っています。その中で着目するところは自分で探すことが大切です。与えられたテーマで復興支援に関わるのではなく、どんな支援をすれば人が幸せになるのか、誰のための企画なのかをきちんと考えて行動してほしいという事をこの場をお借りして伝えます。

【インタビュイーからの報告】木村梨穂(福興会議4期生/企画構想学科 1年)
仙台出身で、同じ企画構想学科の先輩である大津さんの言葉の中には、誰かの幸せを考えるワードがいくつも感じられ、企画の基盤となる人の心を幸せにしたい想いが伝わってきます。取材をして、復興という大きなくくりの中でも、学生一人の力が何かのために繋ぐ事が出来るのではないかと言う事を学び、私も先輩のように、自分の力が被災地に届き目に見えるような形で支援に携わることができれば、それが企画者という視点から考えた1番の支援なのではないかと感じました。大津悠美子さん制作のラジオ番組「東北さしすせそ」は3.11(水)12:00~12:55FM山形にて放送予定です。皆さん、是非お聞きください。

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③取材:今井雪愛さん(福興会議3期生/美術科 工芸コース4年)

Q.卒業制作のテーマを教えてください。

A.テーマは「空間体験と人格形成の関係性」です。小さいときの経験というものがその後の人生に与える影響を証明するというもので、建築家の経験に絞って、建築家がどうして建築に興味を持ったかを調べました。興味を持ったきっかけを集めていけばだれもが建築に興味を持てる入口を作れるのでは、と思い制作を始めました。

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Q.制作で悩んだことはありますか。

A.本当は設計やデザインがやりたかったのですが、ここ3年くらい課題をこなすうちに「自分は設計はできないな」と悟ってしまいました。ものを形にすることができないなら、私ができるデザインとは何だろうと考えたときに「こういうことが大事」とか、「これがあったら便利じゃないか」という人を豊かにする事を考えるのが好きだということに気づきました。

Q.卒業制作のテーマが「教育」というジャンルに分類されていますが、教育に興味をもったきっかけはなんですか。

A.高校の頃、勉強にも部活にやる気のない生徒だったんです。そんな時、母に言われて渋々入った塾にすごく面白い英語の先生がいて。その先生は英語だけでなく、政治経済など色んな話を聞かせてくれました。その先生に教わるうちに、知らないことを知るということの喜びを知ったんです。それがきっかけ自分も誰かに知ってもらう、興味を持ってもらうということがしたいなと思うようになりました

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Q.福興会議から受けた影響は何かありますか

A.はじめは、復興という視点から子供達と関わるということに惹かれてキッズアートキャンプに参加しました。被災地の子供たちと話していて、子供たちに「〇〇やろうよ」って言っても乗り気になってくれないのですが、「どうだったの?」と聞くと自分のことを話してくれるんです。表情だけで子供の気持ちを読み取るのではなくて、子供から話を引き出して話させるということが子供の心の支えになったりするのではないかと思います。

【インタビュイーからの報告】伊藤ゆり (福興会議3期生/建築環境デザイン学科 1年)
やりたかったことが自分には向いていないかもしれないという、誰もが一度は抱える不安。そんな時、幼い頃の経験や思い出が、自分の将来を考えるヒントになるということを今井さんは教えてくださいました。偉大な建築家たちがそうであったように、私たちの経験や思い出の中にも将来を決めるきっかけというものが存在しているのかもしれません。被災地の子供たちが震災の記憶を言葉にすることで、記憶はより一層強いものになります。その経験は、彼らの将来に関わる一つのきっかけと成りうるのだと今回の取材を通し感じました。

 

取材コーディネート:目黒有貴子(福興会議2期生/グラフィックデザイン学科3年)

News

11/30 スマイルエンジン+気仙沼復興協会

      

11月30日、気仙沼復興協会さんに、学生10名で参加しました。

作業内容は、依頼があったお宅のお庭のお手入れ。この地域は、来年度には約3mのかさ上げをするため、一度住宅の取り壊しが行われます。そのため、人通りが多いこの道を来年の春だけでも華やかに、道行く人に楽しんでもらいたいという意向からチューリップの球根を植えました。以下今回参加した1年生の感想です。

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【報告:嶋崎史帆  美術史保存修復学科1年/福興会議4期生】

初めて被災地に行きました。綺麗な海が見えてくると同時に津波の悲惨さを感じました。まずは気仙沼復興教会の方に、被災直後の詳しい説明などを聞かせて頂きました。説明後に改めて周りをみると復興は少しずつ進んでいるのだと思いました。

目的地へ向かうと家の土台のみが見え、自分が今立っていた場所は当時どんなものだったか考えさせられました。その後は庭を綺麗にしながらも、この場所には家があったこと。自分たちが綺麗にしていた場所は三方向からの波が来て大変だったことなどを聞いて、目で感じ取れました。しかし、それとは裏腹に気仙沼市に今もなお住み続けている人々の姿は「海と共に生きる」という強さが伺え、ボランティアをしていると、「より一層気仙沼市の人々の心が一つになったのだな。」と思いました。

【報告:阿部都子 日本画コース1年/福興会議4期生】

震災を忘れないとは本当に約束できる事なのだろうか、と考えてしまいます。忘れないでほしい物とは、私がニュースや記録書を読んで感じた事、その場にいた人が感じていた事を想像する事、そんな「私の中から生まれたもの」を覚えている事で良いのだろうかと思っていました。そうでなければ、見た物や聞いた事をそのまま覚え、いつか誰かへそのまま伝える事、それが一番誠実な選択の様な気がしていました。

気仙沼の地を実際に踏みしめたこの活動では、震災に巻き込まれた人々が失ったものの一部と、忘れないでほしいという思いの「何を」という部分を、やっと微かに見て、触って、聞いた気がしました。土の中から津波で流されて来た日用品がいくつか出て来た時、今立っているこの地面にまで津波が来たのだという事実が自分の中で現実味を帯びました。依頼主の方の表情を見たとき、絶望を優しさに変えた人の強さが、活動に集まった人々の気持ちに与えている力を感じました。他にも何気なく教えられた事を覚えている事、実行し伝える事、これが「忘れない」ということならば、今から自分に出来る事は何だろうかと、ずっと自分に問い続けながらの活動となりました。

 【報告:宮川みり 工芸コース1年/福興会議4期生】

作業中3、11当時を思い出していましたが、もうほとんど思い出せません。当時東京にいた私は物資を送るので精一杯でした。整備してチューリップが植えられた庭を見て家の方は「きれいになったねぇ」と笑顔で言ってくれたけど、実際どう思っているのだろう。

帰りに見た海はとてもきれいで漁猟船がばーっと並ぶ港はライトが付き鳥肌が立つほどかっこ良かったです。ここに9mの防波堤が立つのかぁ。こんな美しい景観が変わってしまうのはもったいないなぁ。としか感じる事の出来ない自分は復興を考えるための情報、知識が足りないのだと気付きました。

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 【報告:桶本理麗 洋画コース1年/福興会議4期生】

今回の活動は、民家の前庭に景観をよくするため花を植えるという内容で、あまりそれが「復興」というものにどのように関わってくるのか、ピンとこないというのが作業内容を聞いた時の素直な感想です。長く伸びた雑草をひたすら抜いていくその作業の中で、自分たちが作業をしている場所は、実はもともと民家があったところであることを表す家の土台が現れてきました。最初はその事実に驚き、津波の爪痕とはこういうことかと、少しだけ実感できました。

家に帰ってから、その日の情景を思い返しました。花を植えたいという気持ちが単なる趣味などでは無く、もっと深い切実さがあるもののように感じられ、それがとても深く印象に残っています。 震災からもう三年半以上が経っていて、そんな時に初めてわたしはこの地に足を運びました。目に見える津波の痛々しさはどんどん薄れていくとしても、生活にあいた穴はまだまだ埋まってはいないというのが現在の状況なのだと思います。

 【報告:木村梨穂 企画構想学科1年/福興会議4期生】

気仙沼の方々の「強さ」が印象的でした。辛く悲しいことを乗り越えるには、相当の覚悟と勇気が必要です。作業をする中で気仙沼の方々の笑顔はとても眩しく、そして絶えず温かい空気が流れていました。家族や友達、そして地域のつながりが強く、何よりも地元気仙沼への愛が強いからだと思います。被災地の今を、自分の目で見て肌で感じる。実際に現地の人のお話を聞く。それはTVやラジオの情報とはまた違うものであり、心に訴えてくる重みが違いました。加えて、普段は恥ずかしくて言うことができませんが、周りの家族や友人に対して「ありがとう」と感謝の言葉を送りたいと思いました。

東日本大震災から約3年と半年以上が経過し、新たに一歩を踏み出した人、また踏み出そうとしている人がいる。今私たち若者がすること、それは未来の東北を担う者が震災の記憶を伝え、次の世代につなげることだと思いました。

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